増え続ける中高年のスネップとは?

増え続ける中高年のスネップとは?

 

 スネップ(SNEP)と呼ばれる人たちをご存知でしょうか?

 

 日本語に訳すと孤立無業者と呼ばれる人たちで、20〜59歳の働き盛り、家庭を築く年代であるにも関わらず、職なし・友なし・配偶者なしという孤立した日々を送る人たちのことです。

 

 「職なし、友なし、配偶者なし」という、なしなしづくしの孤独な寂しい毎日を過ごすスネップ人口は2011年の時点で、約162万人。21世紀に入って急増し、現在この数は20〜59歳の総人口に対し2.5%ほどにふくれ上がっています。(総務省統計局「社会生活基本調査」による)

 

 スネップが急増した背景には、中高年の間で失業後に就職活動が上手く行かず、就職をあきらめた人たちが増加したことが背景にあります。

 

 IT化によるオフィス業務の効率化による人員の削減、産業構造の変化による成熟産業でのリストラの横行、グローバル社会の到来による国内求人の減少。いろいろな要因により、日本の中高年は一度職を失うと相当の実力があるか運が良い人でない限り、納得のいくポジションを手に入れることが難しい状況なのです。

 

社会とのつながりが持つ重要性

 

 スネップとニートは職なし・配偶者なしという面で似ていますが、唯一にして最大の違いが「他者とのつながり」の有無です。ニートの多くは職なしであっても友人などとの関わりがありますが、スネップは完全に孤立している状態で、中には家族と一緒に生活するスネップも居ますが、同居の場合でも引きこもりぎみになっているのが現状のようです。

 

 中高年がリストラなどに遭い職を失ってしまうと、次を見つけることは大変難しいものです。しかし一度完全に無職になってしまった場合、負のスパイラルに落ち込んでしまい、スネップ化につながりかねません。人間が生きていくためには最低限度の社会とのつながりは必要です。就職にかぎらず、何かしらの社会とのつながりを持ち続ける努力が必要ではないでしょうか。